退職時に必ず押さえておきたいのが、
「会社都合退職」と「自己都合退職」では、失業保険の支給日数と金額が大きく変わる
というポイント。
同じように辞めても、
「受け取れる金額が20万〜50万円以上変わる」ケースも珍しくありません。
ここでは、会社都合と自己都合の違いを、
分かりやすい表と具体例で解説します。
目次
- 会社都合とは?自己都合とは?
- 支給日数がどれだけ違うのか
- 受け取れる金額の違い
- 待機期間の違い
- あなたはどっちに当てはまる?判断基準
- 実例:もらえる金額の差を比較
- まとめ
① 会社都合とは?自己都合とは?
● 会社都合
会社側の理由で退職するケース
例:リストラ・倒産・業績悪化による解雇・契約更新をしない など
● 自己都合
本人の意思で辞めるケース
例:人間関係・体調不良・転職・引越し など
② 支給日数はどれくらい違う?(一覧表)
失業保険の支給日数は、
「年齢 × 雇用保険加入期間 × 退職理由」で決まります。
■ 支給日数比較表(一般の離職者)
| 年齢 | 加入期間 | 会社都合 | 自己都合 |
|---|---|---|---|
| 〜29歳 | 1年以上 | 90日 | 90日 |
| 30〜34歳 | 5年以上 | 180日 | 120日 |
| 35〜44歳 | 10年以上 | 240日 | 150日 |
| 45〜59歳 | 20年以上 | 330日 | 180日 |
🔍 ポイント
会社都合では「最大330日」支給。
自己都合は「最大180日」。
→ 最大150日の差が発生します。
③ 受け取れる金額の違い(かなり大きい)
失業保険の金額は、
退職前6ヶ月の平均給与から算出される
「基本手当日額」で決まります。
例として「日額6,000円」の人で比較すると…
■ 受給金額比較
| 退職理由 | 支給日数 | 合計受給額 |
|---|---|---|
| 会社都合 | 240日 | 144万円 |
| 自己都合 | 120日 | 72万円 |
👉 なんと72万円の差
(数字は一例ですが、実際に数十万〜100万円レベルで差が出ます)
④ 待機期間の差(もらい始める日が違う)
| 項目 | 会社都合 | 自己都合 |
|---|---|---|
| 待機期間 | 7日 | 7日 |
| 給付制限 | なし | 2ヶ月※(以前は3ヶ月だった) |
| 実際にもらえる時期 | 約2〜3週間後 | 約2.5〜3ヶ月後 |
💡 自己都合は“2ヶ月の給付制限”があり、すぐにもらえない。
⑤ あなたはどっちに当てはまりそう?判断基準
● 会社都合になりやすいケース
- 会社から退職を促された
- 契約更新を断られた
- いじめ・パワハラにより退職
- 業務量過多・時間外労働が過度
- 体調悪化により働けない(医師証明あり)
※ これらは「特定理由離職者・特定受給資格者」に該当し、
会社都合とほぼ同じ扱いになります。
👉 セルフ退職サポートでも “隠れ会社都合” の判断を行います。
⑥ 【実例】受け取れる金額の差を計算してみる
月収25万円 → 基本手当日額:約6,000円の場合
■ 自己都合
6,000円 × 120日 = 72万円
■ 会社都合
6,000円 × 240日 = 144万円
差額:72万円
👉 年齢や加入期間によっては、
差額が 100万円を超える ことも十分あります。
⑦ まとめ|退職理由で“金額は大きく変わる”
同じように退職しても、
会社都合と自己都合では…
- 支給日数
- 受給金額
- もらい始める時期
- 再就職手当の金額
すべてが変わります。
退職理由を正しく伝えるだけで、
もらえる金額が50万〜100万以上変わるケースもあるため、
絶対に軽視してはいけません。
セルフ退職サポートでは、
「あなたがどちらに当てはまるか」「どう伝えるべきか」
を個別に診断し、損のない退職をサポートしています。


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