転職が決まったとき、「給料だけじゃなく、国からお金がもらえる」と聞いたことはありますか?
それが 再就職手当(&広義で「就職支援金」) です。
失業保険制度を活用したこの給付は、条件を満たせば退職後の生活の安定や転職後のスタートダッシュに大きく役立ちます。
この記事では、再就職手当の基本から条件・金額・手続き・注意点まで、わかりやすく解説します。
🔸目次
- 再就職手当・就職支援金とは?
- なぜ支給される?制度の目的
- 受給条件のポイント
- 給付金の金額と計算方法
- 手続きの流れとタイミング
- 再就職手当だけじゃない!関連の支援金・手当
- 使うときの注意点・落とし穴
- こんな人におすすめ
1. 再就職手当・就職支援金とは?
- 再就職手当は、雇用保険の受給資格者が、失業手当の支給期間中に「再就職または事業開始」したときにもらえるお祝い金的給付金です。ランスタッド+2厚生労働省+2
- 「就職支援金」「就業促進給付金」の一種とされることもあり、転職や開業を条件に給付されます。オリックス銀行+1
- 再就職が早ければ早いほど、もらえる金額が多くなるのが大きな特徴です。ウェルミージョブ+1
2. なぜ支給される?制度の目的
この制度の主な目的は、
- 失業期間をできるだけ短くし、社会復帰を促す
- 退職後の経済的不安を和らげ、再就職を後押しする
というもの。つまり「早めに次の仕事を見つけた人へのインセンティブ」として設けられています。ハローワーク+1
3. 受給条件のポイント
再就職手当をもらうためには、以下のような条件を満たす必要があります。Indeed+2厚生労働省+2
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 雇用保険の受給資格があること | 失業手当(基本手当)の受給資格があること |
| 失業の認定を受けた後、待期期間(通常7日)を満了していること | すぐに再就職しても対象外になる可能性あり 住友信託銀行+1 |
| 支給残日数が所定給付日数の「1/3以上」あること | 残り日数が多ければ給付率も高くなる 都道府県労働局所在地一覧+1 |
| 再就職先が「安定した職業」または「事業開始」であること | 正社員、契約社員、一定の安定性のある雇用など 三菱UFJニコス+1 |
| 離職前の会社や関係企業ではないこと、新しい雇用先が採用内定前から決まっていなかったこと | 同じ会社への再雇用や内定先への転職は不可 Indeed+1 |
| 過去3年以内に再就職手当等を受けていないこと | 再受給には制限あり 厚生労働省+1 |
※ 特に「支給残日数」「安定雇用かどうか」「待期期間・給付制限」の確認は重要です。
4. 給付金の金額と計算方法
再就職手当の支給額は、おおまかに以下のように決まります。ウェルミージョブ+2都道府県労働局所在地一覧+2
給付金 = 基本手当日額 × 支給残日数 × 支給率
- 支給率は条件に応じて 70% または 60%
- 所定給付日数の 3分の2以上残し → 70% 都道府県労働局所在地一覧+1
- 所定給付日数の 3分の1以上残し → 60% 都道府県労働局所在地一覧+1
例
- 基本手当日額 5,000円
- 支給残日数 80日(所定の3分の2以上残っている場合)
→ 5,000円 × 80日 × 70% = 280,000円
5. 手続きの流れとタイミング
- 退職後、雇用保険の「受給資格」の手続きをする
- ハローワークで失業状態の認定を受け、基本手当の支給資格を得る
- 7日間の待期期間を満了
- 再就職先が決まり働き始める
- 就職の翌日から「再就職手当支給申請書」をハローワークに提出(原則として1ヶ月以内) 都道府県労働局所在地一覧+1
- 支給決定後、指定口座に振込
再就職手当は「まとめて一括支給」、早めに再就職するほうが給付金が多くなります。スモールビジネスを世界の主役に フリー株式会社+1
6. 再就職手当だけじゃない!関連の支援金・手当
- 就業促進定着手当
→ 再就職手当を受け取り、かつ再就職先で一定期間働き続けた場合に追加支給される制度。給料が下がっても支援対象となるケースがある。バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」+1 - 正社員以外の形態(パート・アルバイト・派遣など)で再就職した場合は、別の給付(就業手当など)が適用される場合も。バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」+1
7. 使うときの注意点・落とし穴
- 再就職手当を受け取ると、失業手当との併給はできない。どちらか一方しか選べない。マイナビ転職+1
- 「安定した職業」と見なされなければ対象外。契約内容や雇用形態に注意。
- 自己都合退職の場合、給付制限や紹介ルートの条件付きで支給対象。条件を満たす就職先を選ぶ必要あり。Indeed+1
- 過去に再就職手当を受け取っている人は、再受給できない期間がある。厚生労働省+1
8. こんな人におすすめ
- 失業給付の受給資格があり、早めに次の仕事を決めたい人
- 正社員・契約社員・安定した雇用を目指す人
- 転職期間をできるだけ短くしたい人
- 副業やフリーランスではなく、安定収入を求める人
まとめ
再就職手当・就職支援金は、退職後から転職成功までの期間において、
生活の安心+転職の後押しになる大きな支援制度です。
条件をきちんと理解し、手続きを正しく行えば、
再就職時の経済的負担を大きく軽減できます。
転職を考えている方は、まず ハローワーク で受給資格を確認してみるのがおすすめです。


コメント