「会社都合退職は自己都合より有利」
そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、失業保険の面ではメリットが大きい一方で、
実はあまり知られていない“落とし穴”や注意点も存在します。
この記事では、
会社都合退職について
- 従業員側のデメリット
- 会社側に起こる影響
- よくある誤解
- トラブルになりやすいポイント
をわかりやすく整理して解説します。
1. 会社都合退職とは?基本の考え方
会社都合退職とは、
本人の意思ではなく、会社側の事情によって退職するケースを指します。
代表的な例は以下の通りです。
- 解雇
- 契約期間満了(更新なし)
- 倒産・事業縮小
- 長時間労働やハラスメントなど、会社側に原因がある場合
失業保険の手続きでは、
「特定受給資格者」「特定理由離職者」
として扱われることが多くなります。
2. 会社都合退職が「有利」と言われる理由
会社都合退職が注目される理由は、主に失業保険です。
| 項目 | 会社都合退職 |
|---|---|
| 給付開始 | 待期7日後すぐ |
| 給付日数 | 自己都合より長い |
| 支給額 | 条件により多くなる |
このため
「会社都合の方が絶対に得」
というイメージが広まりがちです。
しかし、メリットだけを見て判断するのは危険です。
3. 従業員側に起こりやすいデメリット
① 転職活動で理由を聞かれることがある
会社都合退職は、
転職時に「なぜ会社都合になったのか」を聞かれるケースがあります。
特に
- 解雇
- 契約打ち切り
の場合、説明の仕方によっては
ネガティブに受け取られる可能性もあります。
② 会社との関係が悪化しやすい
会社都合として処理されると、
会社側にとっては以下の負担が発生します。
- 雇用保険料率への影響
- 助成金への影響
- 行政からの指導リスク
そのため、
会社が非協力的になったり、書類対応が遅れる
といったトラブルにつながることもあります。
③ 必ずしも希望通りに認定されるとは限らない
本人は「会社都合だと思っていた」
しかし、ハローワークの判断で
自己都合扱いになるケースもあります。
特に
- 退職理由の証拠が不十分
- 会社と本人の主張が食い違っている
場合は注意が必要です。
4. 会社側に及ぶ影響・デメリット
① 雇用保険料率への影響
会社都合退職が増えると、
企業の雇用保険料率が上がる可能性があります。
特に中小企業では
経営面での負担になることも。
② 助成金・補助金が使えなくなる場合がある
一部の助成金では
「解雇がないこと」が条件になっています。
会社都合退職があると、
一定期間、助成金の対象外になることがあります。
③ 行政・労基署からのチェックが入る可能性
解雇や大量離職がある場合、
行政から事情確認や是正指導が入ることもあります。
そのため会社側は、
できるだけ自己都合扱いにしたい
と考えるケースが少なくありません。
5. 会社都合退職をめぐるよくある誤解
誤解①
「会社都合なら必ず得をする」
→ ✕ ケースによっては不利になることも。
誤解②
「会社が言えば会社都合になる」
→ ✕ 最終判断はハローワーク。
誤解③
「自己都合より転職で有利」
→ ✕ 説明次第ではマイナス評価もあり得る。
6. トラブルを防ぐために知っておきたい注意点
- 退職理由は必ず書面で確認する
- 離職票の内容をチェックする
- 不利な内容があれば早めに修正を相談
- 証拠(メール・記録)を残しておく
「会社が言っているから大丈夫」
と鵜呑みにせず、
自分でも内容を理解しておくことが重要です。
7. まとめ|安易に決めず、冷静な判断を
会社都合退職は、
確かに失業保険の面では有利なことが多いですが、
デメリットやリスクも存在します。
- 従業員側の転職への影響
- 会社との関係悪化
- 認定トラブル
こうした点を理解した上で、
自分にとって本当にベストな選択かを考えることが大切です。


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